学生たちは診療放射線技師になりたいという大きな”夢”をもって学校に入学してきます。教育者たちはその夢が達成できるよう全力でサポートしなくてはなりません。診療放射線技師養成研究会の構成員である私も、教育者の1人として学生たちのために熱意を持って取り組んできた自負があります。
最近、教育業界に身を置く者として気になっていることがあります。私が卒業した当時、診療放射線学生の総定員数は約1,500名程度でした。そこから数十年が経過し、現在では1学年3,000名を超えるようになっています。診療放射線技師になりたいという夢をかなえるチャンスが増えたことは受験生にとっては大変喜ばしいことです。一方で近年、よく耳にするのが「成績が思うように上がらない」「卒業が危うい」「就職試験が上手くいかない」などです。これらは各学校でいろいろな対策がとられていると推測します。診療放射線技師養成研究会でも以前から取り組んできた課題ではありますが、一部の診療放射線学生を対象にした活動に限定されてきました。
今回、このような診療放射線技師教育の現状を鑑みて全国の診療放射線学生が抱える悩み、問題などを少しでも解決できないかと考え、診療放射線技師養成研究会編「診療放射線学生 応援サイト」を立ち上げました。意欲ある学生はもちろん、思うような成果が出てない学生が本サイトを活用して学習していただき、少しでも改善できればと考えています。また、本サイトが学習の動機づけになればと思います。最後にお願いがあります。もし、本サイトによって何らかの良い成果が出たときはお知らせください。そのような報告が見られることを今から楽しみにしています。
(研究会代表:にじ色の186)